【映画】六人の嘘つきな大学生|悪くなかった!でも・・・

映画

浜辺美波主演の映画「六人の嘘つきな大学生」を紹介します。

原作ファンなので公開してすぐにイオンシネマで観てきました!作品の魅力や感想をネタバレありでまとめていますので、「六人の嘘つきな大学生」が気になる方はチェックしてみてください。

『六人の嘘つきな大学生』のあらすじ

一流企業の内定を目指して最終選考会に臨む6人の大学生。しかし、彼らに課されたのは一般的な面接ではなく、嘘を暴き出すための心理ゲームだった。互いの隠された秘密が次第に明らかになる中、友情と信頼は崩壊し、真実が徐々に姿を現す──。

『六人の嘘つきな大学生』とは?

主演は「ゴジラ−1.0」「賭ケグルイ」などの話題作に出演している浜辺美波。原作は朝倉秋成による大ヒット小説です。累計65万部を突破している超話題作を若手人気俳優陣を揃えて実写映画化しました

就職活動のリアルさや友情・信頼で生まれた青春ストーリーから始まり、最終選考で行われた残酷な心理戦・真犯人・衝撃の真実などなど、怒涛の展開が見どころのノンストップサスペンスです。

この作品のテーマは「裏の顔」。一流企業の最終選考に勝ち残っただけあり、一見すると好印象な6人の就活生たち。ですが、最終選考のグループディスカッションでは謎の封筒に収められていた彼らの秘密が暴露され、誰が嘘をついているのか、この封筒は誰が用意したのかを追求する心理戦が始まります。

「六人の嘘つきな大学生」の率直な感想

ここからは「六人の嘘つきな大学生」の率直な感想をネタバレありで紹介します。真犯人の名前も書いていますので、まだ観ていない方は要注意です。原作ファンの率直な感想を綴っているので、今回かなり辛口な評価ですが悪しからず。。

原作ファンは要注意かも・・。

まずはっきり言うと、この映画は原作とかなり内容を変えています。正確に言うとベースは同じですが、細かい展開や原作で描かれていた「その後の就活生たち」のインタビューなどなどは全カット。ラストの真犯人を突き止める重要な場面も描き方は原作と全く違います。

なので、原作が好きで原作をそのまま実写化されていると期待してしまうとガッカリしてしまうかも(私がそうでした)。原作と違う点が多いというだけで、内容的にはハラハラしたし、普通に見応えのある心理戦も見れたので悪くありません。

ただ、まだ原作を読んでいないと言う方は原作を読まずに映画を見てみることをおすすめします。その方が原作と比べずに一つの作品として楽しめますので。

原作が好きな私の意見としては、正直全体的に微妙でした。。気になったのが、ラストで描かれたかつての就活生たちを集めて真犯人を突き止めると言うシーン。この演出が好きになれんかった。こんなシーン、原作では存在しません。

その中でも特に気になったのが、真犯人を突き止めた波多野が録音して残した音声を再生する場面。なぜか急に全員が昔の就活生の姿に戻り、まるで波多野がその場にいるかのように彼の話を聞くと言う場面があったのですが、この演出がかなり違和感ありました。

恐らく感動的に仕上げたのでしょうがハッキリ言って過剰な演出に感じます。普通に音声だけをみんなで静かに聞いたらよかったのでは?録音した音声を流してるはずやのに、なんで会話できてんの?という疑問が生じてしまい、波多野のメッセージの内容に集中できませんでした。。

作品のテーマや内容は良かっただけに、原作と大きく変えてしまった展開がしっくりこなかったのが残念ポイント。随所に「ここは原作に合わせてほしかったのにな〜」とモヤモヤしてしまいました。

俳優陣の演技力は悪くない!ただ気になったのは・・。

悪くなかった!ただ、言わせてくれ。怒鳴りすぎじゃねぇ?

私、やたらと声を張り上げる演技って好きじゃないのですよ。びっくりするし、うるさいし。心理戦では予期せぬ展開にパニックになって大声を出してしまうのはわかるのですが、それでも男性陣がギャンギャン怒鳴りすぎ。

なんだかミュージカルを見ているようで、リアルさが欠けているように感じました。それとも人ってこういう状況になったら怒鳴り散らしてしまうもんなんか??

特に、真犯人の九賀が動機を語るシーン。やたらと怒鳴ってて観ていて疲れました。ここも原作とは違う演出ですね。原作ではもっと淡々と動機を語ってます。その語り方からフェアじゃない世の中への諦め・やるせなさといった静かな怒りの感情を読み取れたのですが、映画では逆ギレのようで幼稚に感じました。

原作が「こんな世の中間違ってるよ。だから俺が証明したんだ」と淡々と語るのに対し、映画では「こんな世の中おかしいだろうが!!だから俺が証明したんだよ!!文句あるか!!」みたいな感じ。もうアラサーやし落ち着いて話したらどうや?九賀くん。落ち着きのある演技の方が、設定年齢的にも合っていたかと思います。

まぁでも、これはあくまでも私個人の好みの問題なので、怒鳴り声が平気な方は特に気にならないかと。

これは映画よりもドラマでみたい!

出演者の演技力や作品の内容はとても良かっただけに、全体的に駆け足で終わってしまったのが残念でした。原作の濃い内容を2時間に収めるのは無理があるかと。出演者はこのままでドラマ化して丁寧に細部まで描いてほしかったなと思いました。

特に就活生たちの「表の顔」と「裏の顔」はもっと丁寧に描くべきでは?それぞれの過去や現在を45分のドラマ1話分で細かく描いてほしい!全体的に物足りなさを感じた作品でした。

まとめ|面白かったけど惜しかった・・

映画「六人の嘘つきな大学生」を紹介しました。

一つの作品としては悪くなかったものの、原作ファンとしては惜しい仕上がりだったかな。

「ここは原作通り描いて欲しかった!」「ここカットされちゃったか〜」って気持ちになってしまったので、全体的に物足りなさを感じた点が残念でした。

ただ!原作を読んでいなければ、問題なく楽しめる作品かと思います。

犯人が分かりそうで分からない、ハラハラ感を楽しめる映画ですよ。

興味のある方はぜひ、一度チェックしてみてくださいね。

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